保田 晴代
やすだ はるよ
1978年生まれ・神戸市
コメント
絵日記は誰でも描いたことはあるが、こんな独創的な絵日記を描く人は他にいない。この作家の手にかかれば、事業所での平凡な食事の風景や運動の場面が何か特別なものに見えてくる。極端に俯瞰的な視点から描かれた何とも非日常な日常風景だ。(選考委員:H)
日記は日課で毎日書いて、絵は少し時間をかけて描かれるようでそれぞれの用と実があり観ていて楽しい(選考委員:M)
彼女の作品は、日々の暮らしそのものだ。絵を描くことと息をすることはほぼ同義であり、表現と暮らしが一体化している。カラフルで緻密で巧みに形式化された表現も魅力的だが、何よりその日々の表現の圧倒的な質量に感動する。(選考委員:K)
毎日休まず絵日記を描いています。それを集めて、一つの作品にしました。毎日参加されている活動(歩行運動や塗り絵)の場面の他に、外出や通院の様子が描かれている日もあります。風景や人物等、保田さんの目を通して特徴をとらえて表現された毎日を、「この日はどんなことがあったのかな」と考えながらじっくりご覧ください。(社会福祉法人 樅の木福祉会 あさぎりの里:支援員・髙妻 純子)