道脇 歳雄
みちわき としお
1958年生まれ・神戸市
コメント
旺盛な制作意欲に舌を巻く。ペットボトルが動物に見えて、動物がペットボトルに見えるくらい、生活と観察と創作の境目がないのだろうと想像する。手近にあるものを使って器用に何かを作ること=ブリコラージュはすべての創作の原点である。(選考委員:H)
彼の作品は身の回りの材料が先なのか,造るモノが先なのかわからないがとにかく創意工夫性が感じられ、観る人を楽しませてくれる。(選考委員:M)
まず発想力や技能に驚かされる。どうやってつくったのか不思議だ。無機質で冷たい素材を巧みに工作して物語や温もりのある作品に変容させている。じっくり作品を見ているといろいろな発見があって面白い。(選考委員:K)
くるくる巻いた針金を繫ぎ合わせて動物の形にしたり、使用済みのペットボトルの各パーツをグルーガンで繫ぎ合わせて、生き物を作ったり、道脇さんの独創性には歯止めがかかりません。気が乗らない時は全く創作活動をしませんが、気が乗ればもの凄い集中力を発揮して創作活動をされています。
今後の彼の生み出す作品が楽しみです。(社会福祉法人 木の芽福祉会 ひらめの家:尾上 一生)
思いの向くままに、無邪気に、無垢な心で紙や材料と対話しながら命を入れていく。一人の人間が様々な生きた物を生み出す。作品に触れた者に、語りかけ、刺激を与え、時には挑発をして、心地よさや喜び、苛立ちなどを感じさせるであろう。まぎれもなく彼から、湧き出てくる世界をのぞいて下さい。
(社会福祉法人 木の芽福祉会 ひらめの家 施設職員:北川 章太郎)