芦尾拓飛
あしおひろと
2002年生まれ・神戸市
コメント
彼の作品には様々な「せいぶつ」が登場する。それらは、彼が日常の中で見つけた「すきなもの」で、1枚の紙に思いのままに詰め込まれる。「多様性」「進化の過程」を想起させるそれらの存在が、見る者を魅了する理由のひとつだろう。今回の3作品を並べて見てもその要素が随所に含まれ、想像を掻き立てられる。と言っても、ライフワークとして「すきなもの」を描いている彼にとっては、そんなことはどうでもいいのかも知れない…
(社会福祉法人みらい みらいおもいけ園 支援員 井上美咲)
~Writer’s Eye(取材を通して)~
湧き上がるイメージがするすると滑り出てくるような筆づかいです。勢い余って、画面の外までペン先が走り出すことも。幼いころ、毎日絵を描いていたそうです。当時から芦尾さんにとって、絵は、言葉で伝えること以上に自由で身近な、大切な表現の手段なのかもしれません。みんなと出かけた海の砂浜も、公園の地面の土も、キャンバスになります。手にした棒切れが自在に動きだし、世界が広がります。