森田希望
もりたのぞみ
1992年生まれ・姫路市
コメント
控えめな彼女にとって絵は、大好きな人へ気持ちを伝える手紙のようなもの。がんばったことや、思い描く理想のデート、日々の何気ない気持ちを、その人のためだけに描く。はじめは、走り書きのようにササっと描いて、その人の机に遠慮がちに置いておくだけだったものが、数年かけて書き込みが増え、絵の密度がどんどん増してきた。それが、彼女の気持ちの深まりを表すようにも見える。言葉では伝えきれないまっすぐな気持ちをペンに託して、今日も彼女は、笑顔で絵を描いている。
(みんなの家 支援員 藤林晴美)
~Writer’s Eye(取材を通して)~
にっこり。やわらかでまっすぐな笑顔。初対面のこちらも思わず笑顔になりました。大切な人への思いをこめて、画用紙いっぱいに花を描く森田さん。見てもらえる、喜んでもらえるのがうれしいと、少しはにかんで話してくれました。ほんわりした雰囲気をまといつつ、がんばりやで仕事熱心な一面も。通っている支援施設では、窓サッシの部品を黙々と組み立て、企業への納品にも元気に同行しています。