榎並 一貴
えなみ かずき
1992年生まれ・尼崎市
コメント
榎並さんは「消火器」に描かれている取扱説明書に興味を持たれ、就労時間合間の座学の時間帯にその取扱説明書を独自の感性で描写されます。文字を印刷されたみたいに描くのが驚くほどの特徴です。
定規も無しで、見事に書き写すのを見て、絵画ではないが、その素晴らしい才能を以前から評価していました。その意味で、こころのアート展入賞は、本当に嬉しい限りです。彼にとって写し書きを繰り返しするのが、何より心が一番落ち着くようです。 今後もその才能を続けて欲しいと思っています。
(一般社団法人福祉心話会 事業企画部スポンジアート開発室 室長 清水健三)
~Writer’s Eye(取材を通して)~
文字を書くのが好きです。何かを始めるときは、まず整理整頓。ペンや鉛筆をまっすぐ並べてから、制作にとりかかります。作業所で担当する仕事も、そつなくこなし、正確です。特別支援学校時代の先生の靴下の柄や、立ち寄ったサービスエリアのトイレの数など、気になることは細かく観察。よく覚えていて、作品に生かされています。