瀬戸セツ子
せとせつこ
1944年生まれ・佐用町
コメント
色鉛筆で丹念に塗り込まれた作品は、高い技術力に裏打ちされた力強さがある。画面がいくつもの色面に分割されていて、現実の風景を写しているようでありながら、どこか非現実的な雰囲気が漂う。そこはかとない不安を誘う超現実的で静かな世界の、何と美しいことか。(選考委員:H)
写真を見て形を取り24色色鉛筆で迷いなく描く風景画はたとえ人間が描かれていなくても体温を感じます(選考委員:M)
3枚の組み絵だが絵柄は連続していない。しかし、違和感はない。テーマやモチーフが馴染みのある日本的なもので統一され、色鉛筆の柔らかなトーンでうまくまとめあげているせいだろうか?穏やかで落ち着いた気分になる。(選考委員:K)
ぬり絵が好きだった彼女が絵を描き始めたのが6年前のこと。当初は輪郭が描けず、満足のいかない作品を破っては捨ててしまうこと何度も…。それでも元来の負けん気の強さで諦めず辛抱強く描き続けてきました。彼女は「絵は画用紙との戦い!」と言います。大好きな庭の絵で誰にも真似できない色を出すために、今日も戦っています。
(社会福祉法人 南光社会福祉事業協会 救護施設 南光園 介護職員:廣岡 順子)